「ChatGPTに聞けばだいたい書ける。なら、自社専用AIって何が違うの?」——AIを使い始めた店舗オーナーやひとり社長から、よく聞く質問です。
困るのは、最初は便利でも、毎回同じ説明をAIに渡す手間が残ることです。会社名、サービス内容、料金、禁止したい表現。これを毎回入力していると、結局また手作業に戻ります。
本記事の問いは1つ。汎用AIと自社専用AIは、どこで使い分けると発信が楽になるのか。ブログ、SNS、LINE配信の現場に寄せて整理します。
汎用AIは「優秀な初対面の人」に近い
ChatGPT、Claude、Geminiのような汎用AIは、とても優秀です。文章のたたき台、アイデア出し、要約、言い換え。初回相談の相手としては十分すぎるほど働きます。
ただし、初対面です。あなたの会社の料金表も、先月出したLINE配信も、代表が避けたい言葉も、最初は知りません。毎回「うちは美容室で、客単価は8,000円で、30代女性が多くて」と説明する必要があります。
ここが積み重なると、AIを使っているのに疲れます。「また同じ説明からか」と感じる瞬間です。
自社専用AIは「前回の話を覚えている担当者」に近い
自社専用AIは、あらかじめ会社の情報を登録しておく前提で使います。サービス説明、過去記事、メニュー、スタッフ紹介、よくある質問。これらをAIが参照できる状態にします。
たとえばPromnyAIでは、AI学習データに自社情報を登録し、コンテンツ生成でブログ・SNS・LINE配信文を作れます。毎回ゼロから会社説明をするのではなく、登録済みの情報を使って下書きします。
実際、当社で支援している小さな店舗でも、最初に料金表と過去投稿を整理しただけで「AIに毎回説明する時間」がかなり減りました。派手な話ではありません。でも、毎週の発信ではこの差が効きます。
何が違うのか、4つに分ける
違いは「賢さ」だけではありません。日々の発信で効くのは、記憶、文脈、再利用、確認のしやすさです。
| 項目 | 汎用AI | 自社専用AI |
|---|---|---|
| 会社情報 | 毎回入力する | 登録済み情報を参照する |
| 文体 | その場の指示に左右される | 過去記事や禁止語に寄せやすい |
| 再利用 | 会話履歴を探す必要がある | 生成履歴やカテゴリで探しやすい |
| チーム利用 | 人によって指示がばらつく | 同じ情報を参照して作りやすい |
汎用AIが悪いわけではありません。むしろ最初の壁打ちには向いています。ただ、同じ会社の発信を何度も作るなら、自社情報を毎回説明しない仕組みが必要になります。
ブログ、SNS、LINEではどう使い分けるか
使い分けは、作るものの種類で考えると分かりやすいです。
- アイデア出し:汎用AIで十分です。「6月の美容室SNSネタを20個」と聞けば、広く出してくれます。
- 自社ブログ:自社専用AIが向きます。過去記事、サービス説明、言葉の温度を参照したいからです。
- LINE配信:自社専用AIが向きます。お客様との距離感、絵文字の量、キャンペーン条件が重要です。
- 調査・比較:汎用AIが向きます。まだ自社情報に閉じない広い情報を扱うからです。
「新しい企画を広げるときは汎用AI」「自社の名前で外に出す文章は自社専用AI」。この分け方だけでも、かなり迷いが減ります。
自社専用AIに何を覚えさせるか
最初から全部入れる必要はありません。むしろ、最初は少ないほうが扱いやすいです。まずは次の5つで十分です。
- サービス名、料金、対象顧客
- よくある質問とその回答
- 過去に反応が良かったブログやSNS投稿を3〜5本
- 使いたい言葉、使いたくない言葉
- お客様からよく聞くセリフ
最後の「お客様のセリフ」が意外と効きます。「LINEを送るタイミングが分からない」「ブログって何を書けばいいんですか」。こういう生の言葉が1つ入るだけで、AIの文章は読者に近づきます。
汎用AIだけで済ませると、どこでつまずくか
一番多いのは、修正の方向が毎回ばらつくことです。今日は丁寧すぎる。次は軽すぎる。さらに次は別の会社のような文章になる。担当者が「うちっぽく直す」時間を毎回持つことになります。
もう1つは、古い情報の混入です。汎用AIに過去の文章を貼って使う場合、古いキャンペーン、終了したメニュー、去年の価格が残ることがあります。コピペ運用ほど事故が起きやすいです。
ここはツールの問題というより、情報管理の問題です。AIの前に、会社の情報を置く棚が必要になります。
では、最初の1週間で何をすればいいか
いきなり全社導入にしなくて大丈夫です。まず1週間だけ、次の順番で試してください。
- 1日目:サービス情報を1ページにまとめる。料金、対象、強みだけでOKです。
- 2日目:過去に反応が良かった投稿を3本選ぶ。
- 3日目:使いたくない言葉を10個書く。「絶対」「最強」「誰でも」などです。
- 4日目:PromnyAIのAI学習データに登録する。
- 5日目:同じテーマで、汎用AIと自社専用AIの両方にSNS文を作らせて比べる。
この比較をすると、違いが見えます。完璧な文章かどうかではなく、直す場所が減ったかどうか。そこを見てください。
まとめ
- 汎用AIは、初対面の優秀な相談相手。広いアイデア出しや調査に向いている。
- 自社専用AIは、前回の話を覚えている担当者。発信の継続や文体の安定に向いている。
- 外に出す文章ほど、会社情報、過去投稿、禁止語を参照できる状態が効く。
- 最初はサービス情報、反応が良かった投稿3本、使わない言葉10個から始めればよい。
- 見るべき指標は「直す場所が減ったか」。発信の継続では、ここが一番大きい。
AIを変える前に、AIへ渡す自社情報を整える。そこから文章は、少しずつ「自分たちの言葉」に戻ってきます。
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