「FAQを入れたのは覚えているけど、どれが今の資料でしたっけ」——AIチャットボットを使い始めた会社で、あとから起きやすい会話です。
登録した資料、会話ログ、フィードバックが増えると、古い情報を誰が消すのか分からなくなります。
小さな会社は、AIに入れたデータを何日残し、何を消し、いつ見直せばよいのでしょうか。
「入れてよいか」だけで止まっていませんか?
AI活用の話では、まず「個人情報を入れない」「機密資料を入れない」が大事です。ただ、実務ではその先も残ります。
FAQ、料金表、サービス資料、社内マニュアル。入れた時点では正しくても、半年後には古くなるものがあります。
PromnyAIのAI学習データでは、テキスト最大10MB、ファイル最大32MBを登録でき、サービス、ブログ、コンセプト、メンバー、その他の5カテゴリで整理できます。だからこそ、登録後の残し方も決めておくと安心です。
| 入れる前 | 入れた後 |
|---|---|
| 入れてよい資料かを確認する | いつ見直す資料かを決める |
| 個人情報を外す | 古い資料を外す日を決める |
| カテゴリを選ぶ | 担当者と更新日をメモする |
保存する資料と消す資料を、どう分けますか?
最初から難しい社内規程を作る必要はありません。まずは4つに分けます。
残す。更新する。消す。保留する。この4つだけでも、AIに読ませる資料の判断がしやすくなります。
たとえば、2026年8月版の料金表は残す。2025年のキャンペーンPDFは消す。よく聞かれる質問は更新する。契約書や個人名入りメモは保留にする。こういう小さな分け方です。
小さな保存・削除表
残す:現行FAQ、現行料金表、今使っているサービス説明。
更新する:古い表現があるPDF、URLが変わった案内文。
消す:終了済みキャンペーン、旧プラン、重複ファイル。
保留する:顧客名、契約内容、社外に見せにくい判断メモ。
会話ログとフィードバックは誰が見ますか?
AIチャットボットは、資料だけでなく会話ログやフィードバックも運用に関わります。ここを曖昧にすると、「誰が見てよいのか」があとで問題になります。
OpenAI Platformにはデータ制御や監視ログの説明があります。Claudeの商用製品では、デフォルトで入力や出力をモデル訓練に使わないこと、フィードバック時に関連会話が最大5年保存され得ることが説明されています。
Microsoft 365 Copilotでも、管理者がMicrosoft Purviewなどで保持ポリシーを扱う話が出てきます。どのサービスを使う場合でも、自社側で「誰が見るか」を決める必要があります。
ログを見る前の4項目
- ・見る人は、管理者と改善担当だけにする。
- ・顧客名、電話番号、メールアドレスは扱いを分ける。
- ・フィードバックボタンを押す前に、送る内容を確認する。
- ・改善メモには、必要以上の個人情報を書かない。
月1回の“AIデータ棚卸し”で何を見ますか?
OWASP Top 10 for LLM Applications 2025は、LLMアプリ特有のセキュリティ課題を整理しています。NIST AI RMFも、AIのリスクを継続的に扱う考え方を示しています。
小さな会社では、難しい監査表よりも月1回15〜30分の棚卸しに落とす方が続きます。
現場でよくあるのは、「先月差し替えたはずの料金表が、AI側だけ古いまま残っていた」というズレです。大きな事故ではなくても、お客様対応では地味に困ります。
| 見る項目 | 確認すること | 判断 |
|---|---|---|
| FAQ | 古い答えが残っていないか | 更新 |
| 旧版と新版が重複していないか | 旧版を削除 | |
| 会話ログ | 同じ質問で詰まっていないか | FAQ追加 |
| フィードバック | 外部に送ってよい内容か | 送信前確認 |
最初のルール表は、どれくらい小さくてよいですか?
最初から全社ルールを作ろうとすると止まります。まずは1枚の表で十分です。
「資料名」「カテゴリ」「担当者」「見直し日」「削除候補」の5列だけを作ります。ExcelでもNotionでも、紙のチェック表でも構いません。
PromnyAIでAI学習データを登録するなら、この表とセットで運用すると、どの情報をAIに読ませているかを説明しやすくなります。
5列だけの運用表
- 1. 資料名:料金表2026年8月版。
- 2. カテゴリ:サービス。
- 3. 担当者:営業担当。
- 4. 見直し日:毎月第1月曜。
- 5. 削除候補:旧料金表、終了キャンペーン。
まとめ:AIデータは「残す理由」と「消す日」をセットにする
- AIに入れた資料は、入れた後に古くなります。
- 保存、更新、削除、保留の4区分で分けます。
- 会話ログとフィードバックは、見る人を決めます。
- 月1回15〜30分だけ、資料とログを棚卸しします。
- 最初の表は、資料名、カテゴリ、担当者、見直し日、削除候補の5列で足ります。
AIチャットボットのデータは、たくさん残すほど安心なのではありません。残す理由と消す日が分かる状態にしておくことが、次の更新を楽にします。
PromnyAIを試してみる
AI学習データを整理しながら、FAQや社内資料をチームで安全に使いたい方はPromnyAIにご相談ください。登録する資料と、見直すタイミングを一緒に設計できます。
参考にした公式情報・関連ページ
- PromnyAI:AI学習データの使い方
- OpenAI:Data controls in the OpenAI platform
- Claude Help Center:Is my data used for model training?
- Microsoft Learn:Data, Privacy, and Security for Microsoft 365 Copilot
- OWASP:Top 10 for LLM Applications 2025
- NIST:AI Risk Management Framework
- 関連記事:AIチャットボットの回答を古くしない
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